料理家宮本しばにさん直伝!

1年中楽しめるお正月料理

おうち時間が長い今年。お正月料理を全部手作りするのはハードルが高いけれど、数品は手作りしたいもの。そこで、ベジタリアンの料理研究家・宮本しばにさんに、野菜を使ったヘルシーなお正月料理3品を教えていただきました。
お正月だけでなく、普段から作りたい栄養満点の一皿です。

❶切り干し大根、ひじき、高野豆腐をすべて大きめのボウルに入れて、手を入れて熱いと感じるくらいのお湯をかぶるぐらい入れる。20〜30分ほど置き、食材が戻ったらザルに入れる。
❷すり鉢で白ごまを8分ずりし、たれの他の材料をすべて入れて混ぜる。
❸高野豆腐を縦半分、横半分にカットし、2,3mmにスライスする。
油揚げは縦3等分して細切り、生椎茸は薄くスライス、人参は千切りにする。
❹湯を沸かし、③と切り干し大根、ひじきを1分茹で、ザルに入れる。
❺④の粗熱が取れたら、両手でギュッと水分を絞り、すり鉢に入れる。
❻手でよく混ぜたら出来上がり。

❶レンコン、人参、ごぼうは小さめの乱切り、干し椎茸は2,3等分にカット、里芋は皮を剥いて2,3等分にカットする。
❷鍋にサラダ油大さじ1を入れて、甘栗とぎんなん以外を炒める。
❸全体に油が回って、野菜の表面がしんなりしてきたら、だし汁と干し椎茸の戻し汁を合わせたものと醤油、みりんを入れて沸騰させる。
❹落し蓋をして、弱めの中火で煮上げる。煮汁が少なくなってきたら落し蓋を取り、ぎんなんと天津甘栗を入れて、混ぜながら煮詰める。
❺煮汁が鍋底に少し残るぐらいで火を止め、そのまま冷ます。
❻器に盛り付け、さやえんどう(さっと茹でて半分に斜め切り)を飾る。

❶だし汁、醤油、みりんをバットに入れておく。
❷ほうれん草は切らずにそのまま茹でて、冷水に取り、ギュッと絞る。
❸茹でたほうれん草を①のバットに入れて1時間ほど置く。
❹いなり揚げの2箇所をカットして袋を長方形に広げる。
❺広げたいなり揚げの手前に、ほうれん草の半分を乗せ、寿司の要領で巻く。
❻2枚めも同じように巻く。
❼4等分ぐらいにカットする。

料理家・宮本しばにさん

創作野菜料理家。20代前半にヨガを習い始めたのがきっかけでベジタリアンになる。
結婚後、東京で児童英語教室「めだかの学校」を主宰。
その後、長野県に移り住む。世界の国々を旅行しながら野菜料理を研究。
1999年から各地で「ワールドベジタリアン料理教室」を開催。2014年に「studio482+」を立ち上げ、料理家の視点でセレクトした手仕事のキッチン道具を販売するオンラインショップをスタートさせる。販売、執筆、ワークショップ開催を通し、日本の伝統的な調理道具と料理のコラボをテーマに活動している。著書に『焼き菓子レシピノート』『野菜料理の365日』『野菜のごちそう』(以上、旭屋出版)、『野菜たっぷりすり鉢料理』『台所にこの道具』(以上、アノニマ・スタジオ)、『おむすびのにぎりかた』(ミシマ社)ほか。

https://www.studio482.net/

「個盛り」で華やぐお正月に戻る