バッグからアクセサリー、インテリア小物などまで幅広いアイテムを展開し、ロコにもツーリストにも人気の「ジャナ・ラム」。自らの名をブランド名にしたのはオーナーでデザイナーのジャナ・ラムさん。ハワイで生まれ育ったロコガールだ。
アメリカ西海岸の大学でインテリア関連のデザインを学んでいた時、選択科目でシルクスクリーンを取ったことで、そのおもしろさや魅力にはまったそう。
2010年6月、大学を卒業してハワイに帰ってきたが、希望していたインテリアデザインの仕事が見つからず、実家のガレージにシルクスクリーンの機械を置いてデザインやプリントを始め、同年秋には商品化していたのだとか。
ターニングポイントとなったのが、カハラモールにあったリッチーズ・カハラ※1でバッグを取り扱ってもらえたこと。その後、ハワイ発のファッションブランドで、セレクトショップとしても人気のファイティング・イール※2のオーナーたちと出会い、商品を置いてもらうことに。20年にはドレスやバッグでコラボデザインを発表し、ハワイでも大きな話題を集めた。
※1 リサイクル素材や環境にやさしい素材を使ったアパレルなどを扱うセレクトショップ。現在は閉店。
※2 ダウンタウン、カハラモール、カイルア、カポレイコモンズにショップがある。
ジャナさんが今住んでいるのは、ヌウアヌ地区にあるジャナさんの生家。結婚後はハワイカイの海辺沿いの一軒家に住んでいたが、離婚を機に実家に引っ越し。高台で風通りがいい庭には大きな木の枝にブランコがかけてあり、子どもたちやペットのラテくんと庭で遊ぶことも多いそう。
自分らしく過ごせるように壁紙を替えるなど、家の内装はすべて自分たちでリノベーションしたのだという。クッションカバーや植物の鉢カバーなどインテリア小物はもちろん、ジャナ・ラムのアイテムだ。
ジャナさんがデザインのヒントにするのは身近にあるもの。それは庭に咲く花であったり、出先で見かけたものだったり。「好きなものを描くのが幸せ」なのだとか。
自宅2階のジャナさんの部屋の一角に、仕事用のスペースがある。頭の中のイメージがそのまま指先に伝わっているかのように、すらすらと鉛筆を走らせていく。
「好きなものに囲まれている生活は、とても幸せ。そんなハッピーな気分をバッグなどの作品を通してハワイからお届けしたいと思っています」
ワードのサウスショア・マーケットにあるショップは大きな窓があり、明るい雰囲気。ウエラブルアート(着られる芸術)とも称される、アロハを感じるメイドインハワイの逸品をここでチェックしてみて。
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