老舗が集まる日本橋のなかでも、明治27年の創業時からゆかただけにこだわり抜いてきた三勝。長板中形で名を馳せた人間国宝の清水幸太郎をはじめ、職人の技にこだわったものづくりに定評があります。なかでも、「色の三勝、ぼかしの三勝」といわれるように、染めの美しさは一目で違いがわかるほど。
また、伊藤若冲や歌川国芳によるユニークな柄を取り入れたり、ゆかた地をローブやガウンなど洋風にアレンジしたりと、今の時代に即したアプローチも積極的に取り組まれ、東京都本注染染は2023年には伝統的工芸品にも認定されました。

染めの技法

三勝といえば「注染(ちゅうせん)」
枠に伊勢型紙を取り付け、防染糊を均一に伸ばしてつけた生地を蛇腹状に重ねていきます。
次に柄に合わせて防染糊で土手をつくり、「薬灌」から染料を注ぎながら生地を染める工法です。ときには、2つの「薬灌」を同時にあやつり、色の濃淡や組み合わせを自在に表現。手仕事が織りなす、独特なぼかしやグラデーションこそが注染の持ち味です。
職人の技が際立つ「長板(ながいた)」
長板を使用し、裏と表を別々の型紙で染めあげる「長板中形」。
約6.5mもの長い板の上に生地を張り、型紙のうえから防染糊を塗布し、藍甕で一気に染め上げます。表と裏とで違う柄を表現できるこのが、この技法の醍醐味で、藍一色ながらも大変表情豊かなゆかたです。三勝の専属職人、清水幸太郎の高い技術は日本最高の技術保持者として、人間国宝に認定されるほどでした。
400反が一堂に!
三勝での開催だからこそ圧巻の品揃え。

Maison Maenori「ゆかたお仕立て会」

昨年にひきつづき、特別に三勝株式会社にご協力いただき、Maison Maenoriによる「ゆかたお仕立て会」を開催。4月19 日(金)、20日(土) だけの限定イベント。400以上にもおよぶゆかた生地のなかから、きっと自分好みの柄が見つかるはず。これだけの数の反物が一堂に見られる、大変貴重な機会です。反物のほかにも、半幅帯やゆかた生地をつかた扇子やうちわ、日傘などもございます。
当日は三勝4代目にあたる天野美香子さんに直接「ゆかたの楽しみ方」を教えていただいたり、地下1階にオープンしたばかりの三勝ゆかた博物館のプチギャラリーツアーも。さらに20日(土)には前田典子さんも来場、お見立てのアドバイスも。女性だけでなく、男性向けの柄もございますので、パートナーとご一緒にご参加いただくことも可能です。

イベント詳細

4月19日(金)11:00~、13:00~、15:00~の3回
4月20日(土)11:00~、13:30~の2回

  1. 前田典子さんは4月20日(土)のみ来場予定
  2. 開始時刻までにお越しいただくようご協力をお願い致します。
  3. お時間は余裕をもって120分としています。
    反物の選定、ゆかた送付先のお伺い、お支払いが終了した方よりお帰りいただいて結構です。

【開催場所】
日本橋 三勝ゆかた博物館
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3丁目4−7
(東京メトロ 人形町駅より徒歩2分)

お仕立て料金について

  • ゆかた 反物代 55,000~円(お選びいただく反物により価格が異なります)
  • ゆかた お仕立て代 27,500円
  • 帯代 22,000~88,000円(ご自身の帯をお持ちいただいても可)
  • 仕立て後の送料 全国一律2,200円
  1. お支払は会場で、現金·もしくはカード払いでお願いします。
  2. ご購入いただいたゆかた・帯は、出来上がり次第お届けします。(6月下旬までに発送予定)

注意事項

  • お見立てする際には畳敷きの上で行いますので、靴下やストッキングなどお履きのうえお越しください。
  • お手持ちの帯に合うゆかたをお探しになりたい方は、当日、帯をご持参ください。

お仕立てあがり(既成サイズ)
一足早く、オンライン販売もスタート

ゆかた着て、どこに行く?
月別 東京近郊の遊び場

6月
・人形町の七福神巡り
・東京湾納涼船
7月
・七夕ゆかたまつり 日本橋
・隅田川花火大会
8月
・花火大会
・ビアガーデン
9月
・靖国神社 秋の夜長の御神楽
10月
・たちかわ妖怪盆踊り

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