ハワイを代表するアーティストのひとりであるニックさんは、フロリダ出身。フロリダではプロダクトデザイナーなどとして活躍していた。2005年に結婚し、妻のレイチェルさんとハネムーンで訪れたハワイをすっかり気に入り、ちょっと住んでみるつもりがそのまま生活の拠点になったそう。
アーティストとして活動するようになったのは、ハワイに暮らすようになってしばらくしてからのこと。当時住んでいたアパートに飾る絵を探していたが見つからず、レイチェルさんに何か描いてほしいと頼まれ、2人で訪れたハレイワのシェイブアイスの絵を書いたことが、ニックさんのアーティストとしての始まりとなる。
描いているのは、サーフィンや彼が訪れたハワイの風景だ。サーフアートや訪れた場所の色といった視覚的なものにインスピレーションを得ているという。描いた場所はハワイだけに限らず優に100を超える。
訪れた場所で気に入ったところはハレイワ。ハワイ以外を聞いてみると、「大阪と福岡(笑)。ニュージーランドにも行ったけど、本当にきれいな場所だった。感動したよ。それにどの町にも描きたくなるようなすてきなシーンがあるんだ」
ニックさんのアートは絵のプリントから始まり、今ではアパレルや雑貨など、幅広く展開している。飾るだけではなく、日常の中にもアートを取り入れて、生活を豊かにしてほしいと考えているという。
ニックさんの作品にはサーフィンがよく登場する。サーフィンはアート制作と同様、日常生活に欠かせないひとつとなっている。「レイチェルと3人の子どもと一緒にサーフィンに行くよ。僕の作品に出てくるサーフィンしている子どもは自分の子どもがモデルだったりするんだ」と話す彼は、アーティストというより父親の顔だった。
2021年にオープンしたギャラリー・ストア。ハワイの日常を描いたトラベル・シリーズのプリントはもちろん、アロハシャツなどのアパレルや生活雑貨を含む幅広い品揃え。ギフト探しにもおすすめだ。ニックさんが訪れることも多いそうなので、もしかしたら会えるかも?
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